仕事で一陸特の資格試験を受けることになったんだけどどうやって勉強すればいいの?
一陸特ってどのくらいの時間勉強すれば合格できるの?
こういった方向けの記事となります。
・実務未経験
・無線系資格初受験
第一級陸上特殊無線技士とは
第一級陸上特殊無線技士とは、陸上の無線設備の技術操作を行うために必要な総務省が定める国家資格の一つです。
陸上特殊無線技士の資格には
・第一級陸上特殊無線技士
・第二級陸上特殊無線技士
・第三級陸上特殊無線技士
の3種類があります。
第一級陸上特殊無線技士の操作範囲は
2.前号に掲げる操作以外の操作で二陸特の操作の範囲に属するもの
例えば、テレビ局などの中継回線の無線設備、インフラ整備、携帯電話の基地局の操作といった多重無線通信設備の操作を行えるようになります。
携帯電話会社、テレビ局、IT企業、Wi-Fiサービスなど、様々な業種の企業で必要となる資格であり近年スマホやタブレットの復旧によりインターネット設備の無線設備取得を必要としている企業は多く、これからより需要が高くなる可能性のある資格と言えます。
今回はこの第一級陸上特殊無線技士を取得するため勉強法をご紹介させていただきます。
実際に行った勉強法
では実際に行った勉強法を解説していきます。
結論から言うと、第一級陸上特殊無線技士は過去問が解けるようになれば十分試験に合格することができます。例年新出問題は少なくほぼ過去問からの類型問題が出題されるからです。
試験科目としては『無線工学』と『法規』の2科目で、試験時間は2科目合わせて3時間になります。
合格基準は無線工学は24問中15問以上正解、法規は12問中8問以上正解で合格となります。
科目合格はないため、1回の試験で無線工学、法規の合格基準をクリアする必要があります。
今回はこの試験基準をクリアして資格取得することを第一目標としてその手順を解説していきます。無線に関する知識の習得を目的とする場合はあまり参考になりませんのでご了承ください。
私は次の3ステップにて勉強を行いました
ステップ2.陸得.comで過去問のパターンを覚える
ステップ3.過去問問題集を解く
勉強時間の目安ですが私の場合は
ステップ1:20時間
ステップ2:60時間
ステップ3:40時間
の計120時間で、これを約4か月かけてゆっくりと消化しました。
あくまで私の場合はこうだったというだけなので、参考程度にしていただければと思います。
それではそれぞれのステップについて解説をしていきます。
ステップ1:テキストを1周して試験範囲と問題傾向を掴む
これはそのままですが、テキストを1周読みます。
時間のない方はこのステップは飛ばしてしまっても構わないと思います。
テキストを読むことに時間を使うより、過去問を実際に解くことに時間を割いたほうが試験合格に直結すると思うからです。
そして一陸特の場合は過去問を繰り返し解いていると解法のパターンが分かってきて解けるようになる問題が多いからです。
私は無線工学について無知でしたので大まかに把握するために
『やさしく学ぶ 第一級陸上特殊無線技士試験改定2版』を使用しました。
職場や知り合いの方にテキストをお借りできるのであればそれでも良いと思います。
そしておそらく多くの方がテキストを1周読んだぐらいではおそらく過去問は解けるようにはなりませんので、試験範囲の把握と全体の傾向を掴むためと割り切って読みましょう。
ステップ2.rikutoku.comで過去問のパターンを覚える
『rikutoku.com』という陸上特殊無線技士試験合格のために無料で過去問を解説してくれているサイトが過去にありました。
過去問が項目毎に分かれており、同じ種類の問題を連続で出題してくれて、正誤判定と共に解説も表示してくれるため問題のパターンを覚えるの非常に役に立ちました。
流石に同じ種類の問題を連続で解くと誰でもパターンを覚えることが出来るものです、そういった意味でも人気のあるサイトでした。
現在は更新を停止しており、サイト自体も閉鎖しているのですが、アーカイブが残っていて利用することが出来ます。
平成28年6月の過去問が最終更新なので内容は古いですが、一陸特の試験問題は昔からそんなに変わらないので解法を学ぶという点では特に問題ないと思います。
ステップ3にて最新の過去問を解くことになるので新問題があっても触れられますし、rikutoku.comで捨て問扱いされている回路問題もステップ3にてカバーできます。
法規対策のページが閲覧できないためこちらもステップ3にて補完しましょう。
使い方としては左側のタブ『工学-計算問題』1-26、『工学-暗記問題』27-103の問題を周回します。
※タブ上は100までしか無いですが、100.平滑回路のページ下から101.オシロスコープの観測値に進むことが出来ます。同じ手順で102.OFDM(計算)、103.フレネルゾーン(計算)まで進めます。
同じ問題がまとまっているので嫌でも解法やパターンを覚える事ができます。
スマホでも利用しやすいため、すき間時間を有効活用していきましょう。
一通りの範囲が終わったら次に進みます。
ステップ3.過去問、問題集を解く
ステップ2で過去問の解き方とパターンを覚えたら実際に過去問や問題集を解いていきます。
過去問に関しては試験を開催している日本無線協会のHPにて過去3回分の問題と解答を公開しています。
ただし、解説がないため試験勉強にあまりお金を掛けたくない人以外は問題集を買うのが手っ取り早いと思います。
私は『第一級陸上特殊無線技士試験問題集 第4集 ―合格精選420題 』を購入してひたすら問題を解いていました。
合格した後に振り返ってみても問題が項目ごとに分かれており、解説も丁寧なので良い問題集だっと思います。
どうしてもお金を掛けたくない方はHPにて過去問を解説してくれている方を探してみましょう。
テキストと同じで、知り合いから問題集を借りたり出来るのであればそれでも良いと思います。
また、一陸特過去問というサイトでは過去問を項目ごと、開催回毎、ランダムと3パターンに分けて出題してくれるので腕試しに丁度良いと思います。
オススメは『項目ごと』から解いて、慣れてきたら『開催毎』、『ランダム』に挑戦してみると良いでしょう。
一陸特の問題のパターンはそんなに無いので、周回して慣れてくると問題を読んだ瞬間に答えが分かるようになります。
まとめ
第一級陸上特殊無線技士の勉強法をご紹介させていただきました。
始めにも言いましたが第一級陸上特殊無線技士の試験は過去問が解けるようになれば十分試験に合格することが出来るので、いかに過去問に時間を費やせるかが勝負となってきます。
時間がない場合はステップ2から始めても良いですし、最初から過去問が解けるのであればいきなりステップ3から始めても良いと思います。
第一級陸上特殊無線技士は無線系資格の中では一番実用度が高くコスパの良い資格だと個人的に思っていますので、ぜひ一発合格を目指してみて欲しいです。
勉強法などで困ったことや質問等あればコメント欄にてお答えさせていただきますので遠慮せずにどうぞ!
それではまた。
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